タバコに関する権利と法律の未来
2018年01月10日
阿部・楢原法律事務所、弁護士の楢原です。
私はとてもタバコの匂いが苦手なので、長男に
「タバコは体に悪いし臭いから、女の子にモテないよ。」
などと、ずっと言っていたんです。
すると長男から、
「なんでタバコはそんなに体に悪いのに、安倍首相はタバコを売っちゃいけないって言わないの?」
と質問されました。
「喫煙の自由」は、昭和45年に最高裁判所で「憲法上の権利」として憲法13条の保障する基本的人権の一つに含まれると言う判断が出ているんです。つまり憲法で保障されているから、なかなかタバコの販売を禁止することはできないんですね。
対して、「煙を吸わない自由」は今あまり保障されていないのが現状です。「非喫煙者の権利」はどう守られているのかなと考えると、「受動喫煙防止法」は最近議論に上がっていて、それがもしかしたらもうすぐ成立するかもしれない、と言う段階です。日本は世界に比べて、凄くタバコの規制が遅れているようです。
調べたところ、厚生労働省の研究班が発表した研究結果で、「日本で年間15,000人が受動喫煙が原因で死亡してる」と言う結果があるそうです。(その信憑性は分からないのですが。)
子供たちの未来の為にも、これからの日本はもっと「非喫煙者の権利」も守ってほしいなと思います。
それと最近、「電子タバコ」って多いですよね。煙が出ないのにどういう風に規制されるのかという事が凄く気になっています。
その辺のタバコに関する法律について、今後もしっかり見守っていきたいなと思っています。