エレベーターの定期点検行われていますか?
2018年09月27日
弁護士の永田です。
現在の多くのビルにはエレベーターが設置されており、皆さんいつも使われていると思います。私も利用しているエレベーターですが(階段を使えばいい運動になるのでしょうが…)、月に一回ほどエレベーター点検で使えない時間帯があるのではないでしょうか。一日中使えないということはないと思いますが、平日の日中の時間帯に点検が入ることがほとんどで、その時間帯に出入りをするとなると、エレベーターがひとつしかないビルなどですと、階段を使わないといけないこともあると思います。特に暑い時期ですと、階段を上り下りするのは非常に億劫であると感じます。一ヶ月に一回位の頻度で点検があるので、「またか」という気分になることもあるかもしれません。
しかし、安全を考えると、点検自体は非常に重要なことです。
随分前の話になってしまいましたが、ある会社が製造したエレベーターによる事故が多発して、重大な事故が起こってしまったことがありました。事故により法律が改正され、少なくとも一年に一回は一級建築士もしくは二級建築士または、昇降機等検査員によって国土交通大臣が定める基準に適合しているかどうか定期検査をし、検査報告は行政庁にしなければならないことになりました。
また、それとは別に保守点検として、専門技術者が概ね月一回ごとにエレベーターに異常がないか調べなくてはいけないことになっています。
一ヶ月に一回程度の定期点検がなされているのは重要なことで、大事なことだと肝に銘じ、その時間帯に出入りして階段利用しないといけないことがあっても仕方ないことだと考える必要があると思いました。
万一、所有者・管理者の方がこれを行っていない場合は、定期検査の通知等に基づき検査等の実施を、賃借人等の方が利用されるエレベーターで、上記のような点検がないという場合は管理者の方等にお問い合わせ下さい。